ドッグランとの決別
スバルがパピーの頃はよくドッグランに連れて行った。
社会性を身につけるためと、思いっきり走らせてあげるため。
ドッグランデビューは真狩の道の駅だった。
ちょうどフレンドリーなサモエドを2頭連れて来ている人がいて、遊んでもらうことができた。
よその子と交流するのは初めてで、こっちもかなり緊張したけど、スバルもかなりオドオドしていた。
何事も初体験は大事だと思うけど、スバルのドッグラン初体験はサモエド君達のお陰で良い印象のものとなった。
ドッグランデビューを飾ってからは、社会性を身につける為にと、うちから20分程のドッグランの回数券を買ってよく出かけたものだった。
でも、だんだんと足が遠のき、結果的には回数券を使い切らないで全く行かなくなってしまった。
私のドッグランのイメージはワンコ達が仲良く、まぁ少しいざこざがあってもみんなでわーっと走り回るようなものだった。
だけど、そこは顔見知りの飼い主達が群れをなしてドッグラン内をぐるぐると歩き回りながら世間話に夢中。
よその犬にマウンティングしてようが、うんちしてようが、他の飼い主から指摘されてやっと気づくといった有様。
ワンコ達だって、別に走り回るわけでもなし、飼い主達の群れに付いて歩く程度。
なんだか、ここに来る意味ってあるのだろうかと疑問に。それなら近所の河川敷で琴と二人で思いっきり全速力で走る方がいいんじゃね?って思うようになった。
牧羊犬ケルピーとして生まれてきたスバルにとっての幸せはやはり自然の中を思いっきり走ることだろう。
そうだ!山だ!
山を歩こう!
ドッグランとの決別、それは私達がケルピニストとなった瞬間だった。